【ミキゆんが熱弁】OECD推奨「非認知能力」が、なぜ日本の子育てに不可欠なのか?
こんにちは、ミキゆんです!30代後半、夫と二人の息子(小学3年生と幼稚園児)と、大阪近郊の郊外で毎日楽しく暮らしています。家計管理やWebライターの副業に奮闘する中で、最近は特に「子どもの教育」について深く考えるようになりました。
最近、テレビや雑誌、インターネットで「非認知能力」という言葉を目にすることが増えましたよね。私も最初は、「また新しい教育の流行り?」と、少し遠い存在に感じていました。
でも、この非認知能力について調べていくうちに、あるキーワードにたどり着いたんです。それが、「OECD(経済協力開発機構)」という国際機関。
なんと、OECDが、今後のグローバル社会を生き抜くために必要な力として、この「非認知能力」の育成を世界中で強く推奨しているという事実を知ったんです!
「え、世界が注目しているの?」「それなら、日本の私たちの子育てにも絶対に必要なんじゃない!?」
この事実に、私は大きな衝撃を受けました。同時に、今まで「偏差値」や「学力」ばかりを追い求めていた自分の子育てに、一抹の不安と反省を感じました。
「このままでは、子どもたちが世界の潮流から取り残されてしまうかもしれない…」
「日本の子育て、このままで本当に大丈夫なのかな?」
そんな危機感を覚えた私は、非認知能力についてさらに深く掘り下げて学び、そして自分の子どもたちとの日々の生活の中で実践し始めました。
この記事では、私ミキゆんが、OECDがなぜ非認知能力をこれほどまでに推しているのか、そしてそれがなぜ私たち日本の子育てに今、不可欠なのかを、私の実体験や具体的なデータも交えながら、皆さんに熱弁していきたいと思います。
「非認知能力って何?」「なぜ今、必要なの?」「うちの子にどうやって教えてあげたらいいの?」
そんなあなたの疑問を解消し、子育ての新しい視点と、お子さんの明るい未来への希望をお届けしますので、ぜひ最後まで読んで、子育てのヒントにしてくださいね。
目次
- ミキゆんが「OECDと非認知能力」に衝撃を受けた日
- そもそも「非認知能力」って何?学力とどう違うの?
- なぜ今、OECDが非認知能力を世界で推奨するのか?激変する社会のリアル
- 日本の子育てが「非認知能力」を必要とする3つの理由
- データで納得!非認知能力教育がもたらす子どもの将来への「差」
- ミキゆん家の実体験:非認知能力教育で子どもが劇的に変わった話
- 今日からできる!家庭で非認知能力を育む実践アイデア
- まとめ:OECDが示す「非認知能力」で、日本の子どもたちの未来を拓こう!
ミキゆんが「OECDと非認知能力」に衝撃を受けた日
長男が小学校に入学し、次男が幼稚園に入園した頃、私の子育ての中心は、まさに「勉強」と「成績」でした。「良い学校に入ってほしい」「将来のために学力をつけてあげたい」。そんな思いで、通信教育をしたり、ドリルを一緒に解いたり、時には「もっとちゃんとやりなさい!」と厳しく言ってしまったり…。
子どもたちのためを思ってのことでしたが、正直、私自身もなんだか疲れていましたし、子どもたちもどこか息苦しそうに見えることがありました。
成績は悪くないけれど、自分の意見をなかなか言えない長男。友達と衝突が多く、感情のコントロールが苦手な次男。
「この子たちは、このままで本当に社会で、そして人生で、たくましく生きていけるのだろうか?」
そんな漠然とした不安を抱えながら、ある日、インターネットで子育てに関する記事を読んでいたんです。そこで何度も目に飛び込んできたのが「非認知能力」という言葉でした。
そして、その非認知能力の重要性を「OECD(経済協力開発機構)」という国際機関が強く提唱しているという事実を知った時、私は本当に驚き、そして大きな衝撃を受けました。
OECDといえば、経済や社会の様々な分野で国際的な協力や研究を行っている、世界的に権威のある組織です。そのOECDが、学力だけでなく、非認知能力の育成が「未来を生きる子どもたちにとって不可欠である」と、世界中の国々に提言しているというのですから、これはもう、一主婦である私が「ふーん」で済ませられる話ではありませんでした。
「世界の教育の最先端が、もう『非認知能力』にシフトしているんだ!」
「なのに、日本の私たちは、まだ『偏差値』や『学力』ばかりに囚われている…?」
この気づきは、私の子育ての価値観をガラリと変えるきっかけとなりました。
このまま「偏差値教育」だけを続けていては、子どもたちが世界の潮流から取り残されてしまうかもしれない。彼らが将来、幸せに、たくましく生き抜くために、親として今、何をすべきなのか?
私は、非認知能力についてさらに深く学び、自分の子どもたちにどう育んでいけるかを必死で考え始めました。そして、実践していくうちに、子どもたちに驚くほどの良い変化が見られるようになったんです。
そもそも「非認知能力」って何?学力とどう違うの?
OECDがここまで注目する「非認知能力」とは、一体どんな能力なのでしょうか?
専門的な定義はたくさんありますが、ミキゆんが分かりやすく表現するなら、「テストの点数やIQでは測れない、子どもの心の奥に宿る、生きるための大切な力」です。
認知能力(学力・IQ)と非認知能力の明確な違い
非認知能力を理解するためには、まず「認知能力」との違いを明確にすると、ぐっと分かりやすくなります。
- 認知能力:
- 「測れる能力」です。学力テストの点数、IQテストの数値、資格の有無など、数値や資格で客観的に評価できる知的な能力を指します。
- 例:読み書き、計算、論理的思考力、記憶力、知識量、分析力など。
- これまでの日本の教育、つまり「偏差値教育」は、この認知能力(学力)の向上に重点が置かれてきました。
- 非認知能力:
- 「測りにくい能力」です。数値化したり、テストで明確な点数をつけたりするのが難しい、子どもの内面にある「心の力」「人間力」を指します。
- 例:自己肯定感、協調性、忍耐力、問題解決能力、コミュニケーション能力、好奇心、自制心など。
- 目には見えにくいけれど、子どもの学校生活、友達関係、そして将来の仕事や人生の幸福度に大きく影響すると言われています。
もちろん、認知能力(学力)も社会で生きていく上で非常に大切です。ですが、現代社会では、認知能力だけでは不十分で、非認知能力と認知能力がバランスよく育まれることが、子どもの真の成長には不可欠なんです。
非認知能力に含まれる具体的なスキルたち
非認知能力と一口に言っても、その中には実に多様なスキルが含まれています。OECDも、これを「社会情動的スキル」と呼び、重要視しています。主なものをいくつかご紹介します。
- 自己肯定感:「自分には価値がある」「自分ならできる」と、ありのままの自分を受け入れ、信じる力。
- 自己調整能力:自分の感情や行動をコントロールし、状況に合わせて適切に対応する力。「怒り」や「悲しみ」などの感情に振り回されず、落ち着いて対処する力もここに含まれます。
- 問題解決能力:困難な状況や課題に直面したときに、自分で考え、最適な解決策を見つけ出し、実行する力。
- 協調性・社会性:他人と協力し、良好な人間関係を築く力。多様な価値観を認め、互いに支え合いながら目標達成を目指す力です。
- 目標達成能力(GRIT):長期的な目標に向かって、情熱と粘り強さを持って努力し続ける力。困難にぶつかっても諦めずに、粘り強く取り組む精神力です。
- 共感力(EQ):他人の感情や考えを理解し、その気持ちに寄り添う力。相手の立場に立って物事を考えられる力です。
- 忍耐力・粘り強さ:すぐに結果が出なくても、諦めずに努力を続ける力。
- 好奇心・探求心:新しいことに興味を持ち、自ら進んで学び、探求しようとする意欲。
- 創造性:新しいアイデアや、これまでにない解決策を生み出す力。
- 主体性・自律性:自分で考えて行動し、責任を持つ力。誰かに言われる前に、自ら率先して動ける力です。
どうでしょうか?どれも子どもたちが将来、社会で活躍し、豊かな人生を送る上で不可欠な力だと感じませんか?これらの力は、机上の勉強だけではなかなか育みにくいものばかりです。
なぜ今、OECDが非認知能力を世界で推奨するのか?激変する社会のリアル
OECDが非認知能力をこれほどまでに重視し、世界各国にその育成を推奨しているのは、私たちが生きる社会が、かつてないほどのスピードで大きく変化しているからです。
この変化の波は、これから大人になる子どもたちにとって、より一層大きくなることでしょう。
AI時代に求められる「人間らしさ」の価値
私たちの生活に、AI(人工知能)がどんどん浸透してきていますよね。夫の会社でも、事務作業の一部がAIに代替されるようになったと聞いています。
AIは、膨大なデータを処理したり、複雑な計算をしたり、パターン認識を行うのは得意です。将来的には、今人間が行っている多くの「定型的な仕事」がAIやロボットに取って代わられると言われています。
そうなると、私たち人間には何が残るのでしょうか?
それは、AIにはできない「人間らしい」能力です。具体的には、
- 創造性:ゼロから新しいアイデアや価値を生み出す力。
- 共感力:他人の感情を理解し、寄り添う力。
- 倫理観:何が正しく、何が間違っているかを判断する力。
- 複雑な人間関係を築く力:多様なバックグラウンドを持つ人々と協力し、信頼関係を築く力。
- リーダーシップ:人々を巻き込み、目標に向かって導く力。
これら全てが、まさに「非認知能力」なんです。これからの社会で子どもたちが活躍するためには、AIと共存し、AIにはできない「人間ならではの価値」を発揮する力が不可欠となるでしょう。
知識を詰め込むだけの教育では、AIに取って代わられてしまう可能性が高いと、OECDは警鐘を鳴らしているのです。
グローバル化の加速と「多様性」への対応力
インターネットの普及により、世界はぐっと近くなりました。子どもたちが大人になる頃には、地球の裏側の情報も瞬時に手に入り、様々な国の人々と一緒に仕事をする機会も、今以上に当たり前になるでしょう。
そんなグローバル社会で活躍するためには、もちろん語学力も大切です。しかし、それ以上に求められるのが、多様な文化や価値観を理解し、受け入れ、異なる背景を持つ人々と協調して物事を進める力です。
これは、非認知能力でいう「共感力」「協調性」「柔軟な思考力」「コミュニケーション能力」に他なりません。異文化の人々との摩擦を乗り越え、建設的な関係を築いていくためには、高い非認知能力が求められるのです。
夫も、仕事で海外とのプロジェクトが増え、「言葉の壁以上に、文化の違いを理解し、相手の気持ちに寄り添うことが重要だと痛感する」と話しています。偏差値や学歴だけでは、グローバル社会の複雑な人間関係を乗り越えることは難しいでしょう。OECDは、この「多様性への対応力」を、未来を生きる上で不可欠な力だと位置づけています。
予測不能な「VUCA」の時代を生き抜く力
現代社会は「VUCA(ブーカ)」の時代と呼ばれています。これは、
- Volatility(変動性):変化が激しく、予測が困難
- Uncertainty(不確実性):将来の予測が困難
- Complexity(複雑性):物事が多様に絡み合い、単純な原因では説明できない
- Ambiguity(曖昧性):不確実で不明瞭な状況
といった特徴を持つ時代を指します。つまり、「正解が一つではない」「答えのない問題」に常に直面する社会なのです。
これまでの偏差値教育は、「与えられた問題に、正解を見つける」ことに特化していました。しかし、VUCAの時代では、自分で問題を見つけ、自分で解決策を考え、自分で行動する力が不可欠です。教科書通りの答えや、過去の成功体験が通用しない場面が多々出てくるでしょう。
このような時代を生き抜くためには、「問題解決能力」「探求心」「適応能力」「レジリエンス(立ち直る力)」といった非認知能力が、従来の学力以上に重要になるのです。OECDは、この予測不能な時代を生き抜くための鍵として、非認知能力を挙げているのです。
日本の子育てが「非認知能力」を必要とする3つの理由
OECDが世界的に非認知能力を推奨しているのは、現代社会の変化に対応するため。では、それが特に私たち日本の子育てにとって、なぜ今、これほどまでに必要なのか?
私ミキゆんが考える3つの理由をお話しします。
理由1:偏差値教育の限界と子どもの「生きる力」の欠如
日本は長らく、学力偏重の教育が主流でした。良い大学に入り、大企業に就職することが、人生の成功モデルとされてきたからです。私もそう信じて子育てをしていました。
しかし、この偏差値教育には限界がある、と私は感じています。なぜなら、目に見える学力ばかりを追い求めることで、子どもたちの「生きる力」が育まれにくくなっている側面があるからです。
- 自分で考える力が不足:与えられた問題の正解を探すことに慣れ、自ら課題を見つけたり、ゼロから解決策を考えたりする機会が少ない。
- 失敗を恐れる傾向:間違えることを過度に恐れ、チャレンジすることに抵抗を感じる子どもが増えている。
- 協調性の不足:個人での成績競争に重点が置かれ、チームで協力したり、他者と共感したりする経験が少ない。
まさに、私の長男が感じていた「自分の意見を言えない」「トラブルに弱い」という部分は、この「生きる力」の欠如に繋がっているのではないかと感じています。OECDが推奨する非認知能力は、この日本の教育の弱点を補い、子どもたちが社会で本当に「生き抜く力」を育む上で不可欠なのです。
理由2:子どもの幸福度・自己肯定感の低さを解消するために
OECDの調査によると、日本の若者の幸福度や自己肯定感は、他の先進国と比較して低い傾向にあることが指摘されています。
これは、教育システムや社会構造だけでなく、子どもたちが「ありのままの自分」を受け入れ、自信を持つ機会が少ないことも一因ではないかと、私自身も感じています。
非認知能力教育は、この課題を解決するための強力なアプローチとなります。
- 自己肯定感の向上:結果だけでなく努力やプロセスを褒めることで、「自分はできる」「自分には価値がある」という自信が育ちます。
- 感情のコントロール:EQを育むことで、自分の感情を適切に処理し、ストレスに強く、精神的な安定を得やすくなります。
- 良好な人間関係:共感力や協調性が育つことで、友達との関係が円滑になり、孤独感を感じにくくなります。
子どもたちが心の底から「楽しい!」「幸せだ!」と感じ、自分らしく輝ける人生を送るために、非認知能力は不可欠な土台となるのです。
理由3:将来の経済的自立と社会貢献のために
OECDが提言する非認知能力の重要性は、単に学力だけでなく、将来の経済的な成功にも直結しています。
ノーベル経済学賞受賞者のジェームズ・ヘックマン教授の研究で示されているように、幼児期の非認知能力教育は、将来の生涯年収に大きな差を生み出すことが分かっています(詳細は次章で解説します)。
これは、非認知能力が高いことで、仕事への意欲が高まったり、チームでの協働がスムーズになったり、困難な状況でも諦めずに努力し続けられたりすることで、結果的にキャリアアップや昇給につながるためと考えられています。
また、非認知能力は、社会貢献への意欲にも繋がります。共感力や社会性が高い子どもは、将来、社会の課題に関心を持ち、積極的に解決に向けて行動できる大人になる可能性が高いでしょう。OECDは、持続可能な社会の実現のためにも、非認知能力の育成が不可欠だと考えているのです。
子どもたちが将来、自立して経済的に豊かに暮らし、そして社会の一員として貢献できる大人になるためにも、非認知能力教育は今、日本の子育てに最も必要な要素だと言えるでしょう。
データで納得!非認知能力教育がもたらす子どもの将来への「差」
OECDがこれほど非認知能力を推奨するのも、具体的なデータに裏付けされているからです。
「本当にそんなに子どもの将来に影響があるの?」「具体的に、どんな差が生まれるの?」
そう思いますよね。ここからは、非認知能力が子どもの将来にどれほど大きな影響を与えるのか、私が衝撃を受けた具体的なデータや研究結果を交えながらお話ししていきたいと思います。
きっと、その「差」に驚かれることでしょう。
生涯年収に数百万円の差!?ヘックマン教授の研究
ノーベル経済学賞受賞者であるジェームズ・ヘックマン教授は、幼児期の非認知能力教育が、その後の人生の経済状況に与える影響について、長期的な追跡調査を行いました。
その結果、就学前の段階で質の高い非認知能力教育プログラムに参加した子どもたちは、そうでない子どもたちに比べて、
- 成人後の年収が平均して数百万円以上高い
- 学歴が高くなる傾向にある
- 犯罪率が低い
- 健康状態が良い
といった驚くべきデータが示されました。特に、低所得層の子どもたちへの非認知能力教育は、投資効果が非常に高く、社会全体に大きな利益をもたらすと結論づけています。
これは、非認知能力が高いことで、仕事への意欲が高まったり、チームでの協働がスムーズになったり、困難な状況でも諦めずに努力し続けられたりすることで、結果的にキャリアアップや昇給につながるためと考えられます。GRIT(やり抜く力)の高さは、長期的なキャリア形成に非常に有利に働くでしょう。
夫の年収が約600万円の我が家にとって、この「生涯年収に数百万円以上の差」というデータは、まさに衝撃でした。学資保険だけでは不安を感じていましたが、非認知能力を育むことが、子どもたちの将来の「稼ぐ力」にも繋がるなら、こんなに心強いことはありません。
幸福度、自己肯定感、心の健康への絶大な影響
私たちが子どもに願うのは、何よりも「幸せに生きてほしい」ということですよね。学力が高くても、毎日が楽しくなければ、それは本当の幸せとは言えません。
様々な研究で、非認知能力が高い人ほど、人生の幸福度や自己肯定感が高いことが明らかになっています。
- 自己肯定感が高い人:困難にぶつかっても「自分ならできる」と信じ、前向きに乗り越えることができます。ストレスに強く、精神的な安定を保ちやすいため、結果として幸福を感じやすい傾向があります。
- 共感力や社会性が高い人:良好な人間関係を築きやすく、孤立しにくい傾向にあるため、社会的なつながりの中で幸福感を得やすいと言えるでしょう。
OECDの調査でも、非認知能力が「生活の満足度」と強く関連していることが示されています。幼少期に非認知能力が育まれた子どもたちは、成人後に、自身の人生に対する満足度が高く、うつ病のリスクが低いことが示されています。テストの点数では測れない「心の豊かさ」こそが、幸福な人生を送る上で不可欠だということが、データによって裏付けられているのです。
問題解決能力と挫折からの回復力(レジリエンス)
VUCAの時代では、予測不可能な変化が多く、困難に直面することも少なくありません。そんな時に、「自分で考え、解決する力」、そして「挫折から立ち直る力」が非常に重要になります。
非認知能力の中でも、特に「問題解決能力」や「レジリエンス(立ち直る力)」が高い子どもは、
- 新しい課題に直面した際に、より多くの解決策を考え出す
- 試行錯誤を繰り返し、粘り強く取り組む
- 失敗を恐れず、積極的に行動する
- ストレスを感じた時に、自分なりの対処法を見つけ、乗り越える
といった傾向が強いことが示されています。一方、非認知能力が低い子どもは、すぐに諦めてしまったり、誰かに助けを求めたり、ストレスを抱え込んでしまったりする傾向が強いとされています。
OECDは、現代社会を生き抜く上で、この「レジリエンス」を非常に重要な能力の一つとして位置づけています。非認知能力を育むことで、子どもたちはどんな逆境にも負けない、「心の強さ」を身につけていくことができるのです。
良好な人間関係と社会性の育成
学校生活、そして社会に出てから、子どもたちが多くの時間を過ごすのは「人」との関わりの中です。良好な人間関係は、私たちの幸福感に直結します。
非認知能力の中でも、協調性、共感力、コミュニケーション能力といった社会情動的スキルは、人間関係の質に大きく影響します。
ある研究では、幼少期に高い社会性を持つ子どもは、
- 学校でいじめに遭うリスクが低い
- 成人後も友人関係が良好である
- 職場でのチームワークを円滑に進めることができる
- リーダーシップを発揮する機会が多い
- ボランティア活動など社会貢献への意欲が高い
といったポジティブな結果が報告されています。他者の気持ちを理解し、自分の意見を適切に伝え、協力して物事を進める力は、どの分野でも必要とされる普遍的な能力です。
OECDも、「社会性」が学業成績の向上や精神的健康、そして社会経済的な成功に寄与すると強調しています。非認知能力は、子どもたちが豊かな人間関係を築き、社会の一員として活躍するための土台となるのです。
ミキゆん家の実体験:非認知能力教育で子どもが劇的に変わった話
OECDがこれほどまでに非認知能力の重要性を説いていること、そしてそれが子どもたちの将来に大きな「差」を生むというデータに納得いただけたでしょうか?
でも、「理論は分かったけど、本当にうちの子も変わるの?」そう思うかもしれませんね。大丈夫です!私ミキゆんが、実際に非認知能力を意識して子どもたちと接するようになってから、驚くほど良い変化があったんです。ここでは、その具体的なエピソードをご紹介します。
長男(小3):サッカーで「GRIT」と「協調性」を育む
小学3年生の長男は、サッカークラブに通っています。以前の彼は、練習中に少しでもミスをすると、すぐに「もうやだ!」とボールを蹴り出したり、チームメイトとの連携がうまくいかないと、しょんぼりしてしまったりすることがよくありました。
私が非認知能力、特に「GRIT(やり抜く力)」と「協調性」を意識し始めてから、長男への声かけを大きく変えました。試合で負けて悔しい思いをしても、「点数じゃなくて、最後まで諦めずにボールを追いかけた姿が、ママは一番かっこよかったよ」と、結果よりも努力のプロセスや粘り強さを褒めるようにしたんです。
また、チームメイトと協力できた場面では、「〇〇くんとパスが繋がって、すごく良いプレーだったね!みんなで力を合わせるのが上手だね!」と、チームワークを具体的に褒めるようにしました。
すると、長男は少しずつ変わっていきました。練習中に失敗しても、「よし、もう一回!」と自ら挑戦するようになり、試合でも、以前ならすぐに諦めていた場面で、最後までボールを追いかける粘り強さを見せるように。チームメイトとのアイコンタクトも増え、自分から声を出す場面も増えていきました。
先日も、試合で大敗し、みんなが下を向いている中で、長男は「次はもっと声出して、パス回しを意識しようよ!」と、自らチームを鼓舞するような発言をしていたんです。彼の自己肯定感とGRIT、そしてリーダーシップが確実に育っていることを実感し、胸が熱くなりました。
次男(幼稚園児):絵本と遊びで「EQ」と「共感力」が芽生える
幼稚園児の次男は、元気いっぱいで好奇心旺盛な反面、自分の思い通りにならないとすぐに感情的になってしまうのが悩みでした。友達に手が出てしまうこともあり、私もどう接すればいいか悩んでいました。
そこで意識したのは、「EQ(心の知能指数)」と「共感力」を育むことです。
例えば、次男が友達と喧嘩をしてしまった時。以前ならすぐに「ダメでしょ!」と叱っていましたが、非認知能力を意識してからは、「どうして叩いちゃったの?」「〇〇くんは今、どんな気持ちだったと思う?」と、まず次男の気持ちを聞き、次に相手の気持ちを想像させる問いかけをするようにしました。
最初はうまく答えられなくても、根気強く続けるうちに、「〇〇くんが悲しい顔してたから、僕も悲しくなった」と、相手への共感が芽生える言葉が出てくるようになったんです。
また、毎晩の絵本の読み聞かせの時間も、非認知能力を育む絶好の機会と捉えました。物語の登場人物の気持ちについて「この子、今どんな気持ちだと思う?」「もし自分がこの子だったらどうする?」と問いかける時間を増やしました。すると、次男は物語の世界に感情移入し、登場人物の喜怒哀楽に共感し、時には涙を流すことも。
最近では、友達と何か意見が食い違っても、すぐに手が出ることはなくなり、「ねぇ、〇〇くん、それはやめてほしいな。僕、悲しいんだ」と、自分の気持ちを言葉で伝えられるようになりました。これは、次男の感情コントロール能力と共感力が大きく育った証だと実感しています。
家族全体が笑顔に!夫婦関係にも良い影響
非認知能力教育を意識し始めたのは子どもたちのためでしたが、実は私たち夫婦の関係にも良い影響がありました。
私が非認知能力の重要性を夫に熱弁するうちに、夫も興味を持つようになり、子どもたちへの接し方が少しずつ変わっていきました。以前は、「早く宿題をしろ!」と一方的に命令することが多かったのですが、今では「宿題、どこまで進んだ?何か困っていることはない?」と、子どもの自主性を尊重し、問題解決を促すような声かけが増えたんです。
また、夫婦間のコミュニケーションでも、非認知能力でいう「共感力」や「自己調整能力」を意識するようになりました。相手の立場を理解しようと努めたり、自分の感情に流されずに冷静に話し合ったりすることで、以前よりも円滑なコミュニケーションが取れるように。家計管理においても、夫婦で共通の目標を持ち、協力して取り組む意識が高まりました。
家族みんなで非認知能力を意識するようになってから、家の中の雰囲気も明るくなり、以前よりも笑顔が増えました。非認知能力は、子どもだけでなく、家族全体の幸福度を高めてくれる力なのだと、日々実感しています。
今日からできる!家庭で非認知能力を育む実践アイデア
OECDがこれほどまでに推奨し、データが示す非認知能力の重要性。そして、ミキゆん家での嬉しい変化。
「うちの子にも非認知能力を育んであげたい!」そう思っていただけたら、本当に嬉しいです。
でも、「特別なことをしなくちゃいけないの?」「お金がかかるの?」と心配する必要はありません。非認知能力は、日々の暮らしの中での、ちょっとした親子の関わり方一つで、大きく育むことができるんです。
私も、家計を預かる主婦として、無理なく、そしてお金をかけずにできることを工夫しています。今日からぜひ試してほしいことをいくつかご紹介しますね。
「結果」より「プロセス」を褒める魔法の言葉
子どもを褒める時、私たちはつい「テストで100点取ってすごいね!」「一番になってすごい!」と、結果を褒めてしまいがちです。
もちろん、結果を褒めることも大切ですが、非認知能力を育むためには、「プロセス」や「努力」を具体的に褒めることが非常に効果的です。これが、子どもの自己肯定感やGRITを育む重要なポイントです。
- 「この問題、難しかったのに、最後まで諦めずに考えたのがすごいね!粘り強くなったね!」
- 「お部屋の片付け、どこからやろうか自分で考えて、最後までやり遂げたね。計画性があるね!」
- 「お友達が困っている時に、すぐに『大丈夫?』って声をかけてあげたんだね。優しい気持ちが育っているね!」
このように具体的に褒めることで、子どもは「自分は努力すればできる」「失敗しても次がある」「自分は人の役に立つことができる」と感じ、内発的な動機付けが高まります。
失敗を恐れず「やってみよう」を応援する声かけ
子どもが何か新しいことに挑戦しようとした時、親としては危険や失敗を避けてほしいと思って、ついつい「危ないからやめなさい」「失敗したらどうするの」と言ってしまいがちですよね。
でも、失敗は最高の学びの機会です。非認知能力を育むためには、「失敗しても大丈夫」「まずはやってみよう」というメッセージを常に子どもに伝え、チャレンジを応援する環境を作ってあげることが大切です。
例えば、子どもが難しい工作に挑戦してうまくいかなくても、「よく頑張ったね!」「次にどうしたらもっと良くなるか、一緒に考えてみようか?」と、前向きな姿勢で寄り添いましょう。転んでも立ち上がる「レジリエンス(立ち直る力)」は、このような経験を通じて育まれていきます。
お手伝いを通じて「自律性」と「責任感」を育む
ミキゆん家では、子どもたちに積極的に家のお手伝いをさせています。洗濯物を畳む、食器を運ぶ、自分の部屋を片付ける…どんな小さなことでも構いません。
お手伝いを通じて、子どもは「自分も家族の一員として役に立っている」という貢献感を持ち、自己肯定感を高めます。また、「どうすれば効率よくできるかな?」「いつまでに終わらせよう?」と考えたりする中で、問題解決能力や計画性、そして自律性・責任感も自然と育まれていきます。
最初は時間がかかったり、完璧にできなかったりしても、温かく見守り、感謝の気持ちを伝えることが、子どものやる気を引き出す秘訣です。
子どもの「なんで?」を大切にする親の姿勢
子どもは無限の「なぜ?」を持っています。「なんで雨が降るの?」「どうして鳥は空を飛べるの?」。忙しい時につい「後でね」と流してしまいがちですが、これこそ非認知能力を育む絶好のチャンスです。
子どもの「なぜ?」に真摯に耳を傾け、一緒に考え、調べようとする姿勢を見せることで、子どもの「好奇心」や「探求心」を刺激し、「思考力」を育むことができます。
すぐに答えを教えるのではなく、「〇〇ちゃんはどう思う?」「図鑑で調べてみようか?」「インターネットで見てみようか?」と、考えるプロセスを大切にしましょう。一緒に図書館に行ったり、科学館を訪れたりするのも、素晴らしい学びの機会になります。
遊びの中に潜む「非認知能力の種」を見つけよう
子どもにとって、遊びは最高の学びの場です。特別な知育玩具や高額な習い事がなくても、日々の遊びの中に、非認知能力を育むヒントが隠されています。
- ごっこ遊び:お店屋さんごっこ、お医者さんごっこなど。役割を演じることで共感力、コミュニケーション能力、表現力、想像力を養います。
- ブロックや積み木遊び:自由に形を作る中で、創造性、空間認識能力、問題解決能力が育まれます。「どうすれば崩れないかな?」と考えることが思考力に繋がります。
- ボードゲームやカードゲーム:ルールを理解し、戦略を立てて遊ぶことで、戦略的思考力、問題解決能力、感情コントロール能力が養われます。負けても悔しさを乗り越える経験も大切です。
- 鬼ごっこや外遊び:友達との駆け引きやルールを守る中で、協調性、社会性、体力、そして困難を乗り越える力を育みます。
私自身も、子どもたちが遊びに夢中になっている時に、どんな非認知能力が育まれているかを意識するようになりました。例えば、次男がごっこ遊びをしている時に、「お友達の気持ちになって考えてみようか?」と声をかけることで、共感力を引き出すヒントを与えています。
習い事だけでなく、日々の遊びの中に、非認知能力を育むヒントが隠されていることを知っておきましょう。
習い事選びも「非認知能力」の視点から
もし習い事を考えているなら、学力向上だけでなく、非認知能力を育む視点で選んでみるのもおすすめです。
- スポーツ系の習い事(サッカー、バスケなど):チームスポーツは、協調性、リーダーシップ、GRIT(やり抜く力)を育みます。試合での悔しさや喜びを通じて、感情のコントロールも学べます。
- 音楽・アート系の習い事(リトミック、絵画、ダンスなど):表現力、創造性、集中力を養います。次男のリトミックも、この点で大きく貢献してくれました。
- 体験型学習(キャンプ、自然体験、ロボット教室など):教室を飛び出し、五感を使って学ぶことで、問題解決能力、探求心、協働性を育む良い機会になります。
もちろん、子どもが「好き!」と感じる気持ちが一番大切です。無理強いせず、子どもが楽しみながら非認知能力を伸ばせる環境を選んであげてくださいね。
まとめ:OECDが示す「非認知能力」で、日本の子どもたちの未来を拓こう!
長々と語ってしまいましたが、私ミキゆんが、OECDが世界中で推奨する「非認知能力」の重要性に気づいてから、子育てに対する考え方が大きく変わりました。
そして、実際に家庭で実践していく中で、子どもたちが本当にたくましく、自分らしく成長していく姿を目の当たりにすることができました。
非認知能力は、学力のように目には見えにくい力です。だからこそ、親が意識して、日々の生活の中で育んでいく必要があります。そして、その努力は、必ず子どもたちの未来に素晴らしい結果をもたらします。
AIが進化し、グローバル化が進む激変する現代において、子どもたちが自らの力で幸せな人生を切り拓いていくためには、学力だけでは不十分です。
OECDが提唱するように、「非認知能力」という心の筋肉を鍛えることで、子どもたちはどんな困難にも立ち向かい、どんな環境でも適応し、自分らしく輝くことができるはずです。それは、きっと、子どもへの最高の贈り物になるでしょう。
この情報が、あなたの子育てのヒントになり、お子さんの未来をより豊かにする一助となれば幸いです。私たち親が、子どもたちの未来のためにできること。それは、OECDが示すように、非認知能力を育むことにあると、私ミキゆんは確信しています。
一緒に、日本の子どもたちの「生きる力」を育んでいきましょうね!
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
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