はじめに
「家計管理は続かないし、数字ばかりで面白くない…」そんなご家庭におすすめなのが、親子で作る手作り家計グラフボード。郊外暮らしの主婦ミキゆんが、小学生の息子と一緒に考案したこのワークでは、家計の収入・支出を段ボールとマスキングテープで大きな棒グラフに見立て、月ごとに貼り替えて楽しみながら学べます。
目次
- 1. グラフボードワークの特徴と効果
- 2. 準備編:材料と設置場所の選定
- 3. ステップ1:月間収支データの集計
- 4. ステップ2:段ボールに軸と目盛りを作成
- 5. ステップ3:マスキングテープで棒グラフ作成
- 6. ステップ4:親子で振り返り&コメントシール貼り
- 7. 定期運用のコツ:毎月更新と家計会議
- 8. 応用編:貯蓄・投資グラフ追加ワーク
- 9. 成功事例:ミキゆん家の6ヵ月レポート
- 10. Q&A:よくある質問と解決策
- 11. まとめと次のステップ
1. グラフボードワークの特徴と効果
手作り家計グラフボードは、家計の収支を大きなビジュアルグラフにすることで、数字の意味を直感的に理解するアクティビティです。
- 視覚化:色と長さで収支が一目瞭然
- 体験学習:親子で共同作業しながら数字の感覚を養う
- 継続しやすい:マスキングテープの貼り替えで簡単更新
- コミュニケーション促進:家計会議の中心ツールとして活用
2. 準備編:材料と設置場所の選定
まずは以下の材料を揃え、設置場所を決めましょう。
- 大きめの段ボールまたはコルクボード(A1〜B2サイズがおすすめ)
- カラーマスキングテープ(5色以上)
- 定規、鉛筆、マーカーペン
- 付箋シール(コメント用)
- マグネットまたは両面テープ(壁掛け用)
場所は家族の目に入りやすいリビングの壁や冷蔵庫横など。「見える化」効果を高めるため、アクセスしやすい位置を選びましょう。
3. ステップ1:月間収支データの集計
家計簿アプリや手書き家計簿から、以下の数値を整理します。
- 収入:給与、臨時収入、配当など
- 固定費:家賃・ローン、光熱費、通信費、保険料
- 変動費:食費、日用品、娯楽費、医療費
- 貯蓄:定期貯金、積立NISA、投資
親子で「どの項目がいくらか」を共有し、シートに書き出しておきます。
4. ステップ2:段ボールに軸と目盛りを作成
段ボールボードに縦軸と横軸を描きます。
- 鉛筆で縦軸(収支額)と横軸(月)を描く
- 縦軸に0円~最大収支額までの目盛りを等間隔で記入(例:0~100,000円を10,000円刻み)
- 横軸に「4月」「5月」…「翌年3月」など12ヶ月を均等に記載
- マーカーで軸線を強調
この作業で、月を追うごとの比較がしやすくなります。
5. ステップ3:マスキングテープで棒グラフ作成
親子で収支データをマスキングテープの長さで表現します。
- 収入用に1色、固定費、変動費、貯蓄・投資用に別色を準備
- 縦軸の目盛りに合わせて必要な長さを測り、テープを切る
- 月毎に4種類のテープ(収入・固定費・変動費・貯蓄)を貼り付け
- 重ね貼りして「収入→支出→残額」の流れを可視化
色分けで家計の構造が一目で分かり、子どもにも概念を伝えやすくなります。
6. ステップ4:親子で振り返り&コメントシール貼り
棒グラフ完成後、親子で振り返りタイムを設けます。
- 良かった点:収入が増えた理由、支出が抑えられた工夫
- 課題:想定より支出が多かった項目と原因
- 改善アイデア:節約案や収入アップ案を提案
付箋シールにコメントを書き、該当月のグラフ周りに貼り付け。家計会議の議事録にもなり、次回更新時の参考になります。
7. 定期運用のコツ:毎月更新と家計会議
このワークを定着させるためのコツ。
- 月初1週間で更新:前月データ集計→グラフ貼り替え
- 家計会議日時を固定:毎月第1日曜18時など、親子の予定に合わせて設定
- 小さなご褒美:達成賞として子どもにお菓子券やゲームタイムをプレゼント
- 友人・家族招待:他の家族とオンライン共有し、互いの工夫をシェア
8. 応用編:貯蓄・投資グラフ追加ワーク
中級編として、貯蓄・投資の推移も同じボードで可視化。
- 貯蓄用テープを別色で棒グラフ化(銀行貯金、積立NISA、株式配当など)
- 投資実績(損益)を点線で重ね、リスク管理を可視化
- 「目標線」を引き、達成度をチェック
お金が「溜まる」「増える」プロセスを視覚化し、子どもの将来イメージを育みます。
9. 成功事例:ミキゆん家の6ヵ月レポート
実際に6ヵ月続けた成果を一部グラフとともにご紹介。
- 固定費見直しで月平均支出5%削減(ガス会社乗り換え効果)
- 変動費削減で食費10%減(まとめ買い・自家製冷凍活用)
- 貯蓄割合目標15%→16%達成
- 子どもの関心:棒グラフ制作→グラフ解説プレゼンを実施
10. Q&A:よくある質問と解決策
- Q1. 段ボールが置き場所を取る…
- A1. 薄型コルクボードやホワイトボードに変更すると省スペース。
- Q2. 忙しくて更新が滞る…
- A2. 10分以内で更新できるよう、ピースを予め切り置きする準備が時短に。
- Q3. 子どもが興味を失いそう…
- A3. キャラクターシールを導入し、月ごとにデコレーション大会を開催。
11. まとめと次のステップ
「家計グラフ DIY 親子」ワークは、数字の学びと家族のコミュニケーションを同時に深める効果的な手法です。段ボールとマステだけで始められ、毎月の更新で目に見える成果を実感。ぜひご家族でチャレンジして、楽しく家計管理を続けてください!
コメント