はじめに
毎月当たり前のように銀行口座から引き落とされる光熱費、保険料、通信費、サブスクなどの固定費。これらは家計をじわじわ圧迫しつつも「気づいたら払っている」ため、重みを実感しにくいものです。そこで郊外暮らしの主婦ミキゆんが、小学4年の息子と一緒に取り組んだのが「年間固定費カレンダー」作成ワークショップ。固定費 カレンダーというキーワードを散りばめつつ、支出を“見える化”して年間の支払タイミングを把握し、家計会議で賢く準備・節約する方法をまとめました
目次
- 1. 年間固定費カレンダーとは?目的と効果
- 2. 準備編①:固定費リストアップワーク
- 3. 準備編②:カレンダー素材とデザイン決定
- 4. ステップ1:月別支払予定の配置
- 5. ステップ2:親子で金額ラベリング&色分け
- 6. ステップ3:カレンダーを使った家計会議
- 7. 応用編:変動費の俯瞰&プラン化
- 8. 自動リマインダー連携術
- 9. 成功事例:ミキゆん家1年活用レポート
- 10. Q&A:よくある疑問と解決策
- 11. まとめと次のステップ
1. 年間固定費カレンダーとは?目的と効果
年間固定費カレンダーは、家計の固定費を1年分まとめた“巨大スケジュール表”です。家賃・ローン、光熱費、通信費、保険料、サブスクなど、毎月または年1回引き落とされる支出項目を月別・日付別に配置し、年間の支払ピークを視覚化。親子で作業しながら家計を俯瞰することで、以下の効果が得られます。
- 支払タイミングの把握:年度前半と後半の支払集中月を洗い出せる
- 予算準備の効率化:大きな固定費を前もって積立て、口座残高の管理がスムーズに
- 節約アイデア創出:重複するサブスクや保険料の見直しタイミングが明確に
- 親子のマネー対話:子どもにも支出構造を学ばせ、金融リテラシー向上
2. 準備編①:固定費リストアップワーク
まずは親子で固定費の全項目を洗い出します。必要なのは過去1年分の銀行・カード明細と、契約書類や請求書です。
- 明細を準備:ネットバンキングの履歴で「月謝・家賃・サブスク」等のキーワード検索
- 一覧表作成:Excelまたは紙台帳に「項目名」「支払頻度(月1回・年1回など)」「金額」「支払日」を記入
- 親子で確認:子どもに項目を読み上げさせ、意外な支出に「なぜ?」と問いかける
- 抜け漏れチェック:通信費や定期券代、学資保険、団体保険などを再確認
ミキゆん家では、合計25項目をリストアップ。子どもは「サーバー代ってなんだろう?」と興味津々でした。
3. 準備編②:カレンダー素材とデザイン決定
次に、カレンダーの土台を用意します。お好みは印刷済みの大判年間カレンダー、もしくは手作りのグリッド表。ポイントは“月別・日付別”の2軸構造を守ることです。
- 素材:A2ポスター用紙、コルクボード、ホワイトボードいずれか
- 道具:カラーペン、付箋シール、マスキングテープ
- レイアウト:カレンダーの上部に月名、左端に日付を記入
- 色分けルール:家賃=赤、光熱費=青、サブスク=緑など
ミキゆん家では「付箋シール方式」を採用。変更や移動が自由で、小学生でも扱いやすいのが特徴です。
4. ステップ1:月別支払予定の配置
準備したカレンダーに、リストアップした固定費を貼り付けていきます。
- 家賃・ローンなど月1回支払のものを、毎月の同じ日に配置
- 年1回支払のものを支払月にまとめて貼り、「年1回」とラベル付け
- サブスク系(Netflix, AmazonPrimeなど)は月初に貼り、フリクションペンで△マーク
- 保険料や学資保険は半年・年払など契約によって貼り分け
この作業で「1月と12月に支払いが集中」「夏休み月は固定費が少ない」などが一目瞭然になります。
5. ステップ2:親子で金額ラベリング&色分け
各付箋に金額を記入し、色分けルールで視覚的に強調します。
- 大きい支出(5万円以上)は濃い色、少額(1万円未満)は薄い色
- 子どもが理解しやすいよう、金額の単位(万円・千円)でアイコンを追加
- 重複する同日支払いは連結線で「まとめて支払い」と表示
作業後、親子で完成カレンダーを見ながら「1月は9万円支払い、2月は4万円…」と声に出して読み上げました。
6. ステップ3:カレンダーを使った家計会議
完成した年間固定費カレンダーを壁に貼り、月1回の家計会議を開催。
- 前月の実績と照合:付箋と実際の引落額を家計簿アプリで確認
- 支払準備:翌月までに必要な予備費を「貯金ビン」に移す
- 見直し検討:重複サブスクや高額保険の見直しアイデアを親子でブレインストーミング
- 改善アクション:節約プランを決定し、次回までの宿題とする
子どもは「食費以外のお金の流れが見えるのが楽しい!」と大興奮。ミキゆんは「次は保険の見直し結果を報告しようね」と盛り上がりました。
7. 応用編:変動費の俯瞰&プラン化
固定費カレンダーと並行して、変動費の大まかな予算枠も可視化。
- 食費、日用品、外食費など主要変動費を月ごとに概算してカレンダー下部に記入
- 収入に応じた「予算ゾーン」をマーカーで示す
- 変動費超過月は次月に“節約ミッション”を付箋で設定
これにより「今月は固定費+変動費=〇〇万円。予算内かオーバーか」が一目で把握できます。
8. 自動リマインダー連携術
家計会議を忘れないよう、スマホやGoogleカレンダーに自動リマインダーを設定しましょう。
- 家計会議日を毎月第1日曜18時に固定
- Googleカレンダーで「家計会議」イベントを作成し、繰り返し設定
- メール通知またはプッシュ通知をONにしておく
- 付箋リストの写真をカレンダーイベントに添付
ミキゆん家では「前日18時」と「当日2時間前」の2回リマインダーを設定し、忘れ防止に役立てています。
9. 成功事例:ミキゆん家1年活用レポート
実際に1年間カレンダー活用した成果をご紹介します。
- 保険見直し:サブスク型保険を解約し年12,000円節約
- 通信費見直し:格安SIMに移行し年24,000円節約
- サブスク整理:未使用プラン3件を解約し年18,000円節約
- 固定費合計削減:年54,000円の節約効果を実現
- 親子学び:子どもの金融理解度テストで90点達成
節約分は「親子旅行貯金」に回し、年1回の家族旅行を実現。子どもの「貯金できた!」という自信にもつながりました。
10. Q&A:よくある疑問と解決策
- Q1. カレンダーが大きすぎて場所がない…
- A1. 小型ホワイトボードや年間スケジュール手帳に縮小版を作成できます。
- Q2. 支払日が変動する場合は?
- A2. 付箋で調整日を併記、またオンライン口座の自動更新で常に最新日を反映。
- Q3. 子どもが飽きたら?
- A3. キャラクターシールや色ペンでデコレーション大会を開催し、楽しさを継続。
11. まとめと次のステップ
「固定費 カレンダー」作成ワークショップを通して、親子で固定費の全体像を把握し、見直し・節約アクションを実践するプロセスを学びました。準備→貼り付け→会議→改善のサイクルを1年間継続することで、54,000円の節約効果を達成。ぜひご家庭でもカレンダーを作成し、楽しく支出の“見える化”を進めてください!
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