【ミキゆんの危機感】偏差値教育だけではもう古い?激変する社会で子どもが生き抜く力
こんにちは、ミキゆんです!30代後半、夫と二人の息子(小学3年生と幼稚園児)と、郊外の戸建てで毎日わちゃわちゃと楽しく暮らしています。家計管理やWebライターの副業に奮闘する中で、最近は特に「子どもの教育」について深く考えるようになりました。
「子どもには、良い学校に入って、良い会社に入って、安定した人生を送ってほしい。」
私自身、ごく普通の家庭で育ち、そう漠然と考えてきました。だから、長男が小学校に入学してからは、とにかく「勉強、勉強」とばかり考えていたんです。テストの点数、宿題の進捗、塾の成績…つい、目に見える「学力」や「偏差値」ばかりを追い求めてしまっていたように思います。
でも、最近、ふと立ち止まって考えたんです。
「このまま偏差値教育だけを続けていて、本当に子どもたちは幸せになれるのかな?」
社会は、私が子どもの頃とは比べ物にならないほど、目まぐるしく変化していますよね。AIの進化、グローバル化の加速、情報過多の時代…。昨日までの「当たり前」が、明日には通用しなくなるような、そんな時代に子どもたちは生きていくんだ、と気づいた時、私は強い危機感を覚えました。
いくら勉強ができても、自分で考えて行動できなければ? 困難にぶつかった時に立ち直れなければ? 他人と協力できなければ? そんな力のないまま社会に出たら、子どもたちはきっと立ち止まってしまう…。
そこで出会ったのが、今、教育界で最も注目されているキーワードの一つ、「非認知能力」だったんです。
正直なところ、最初は「なにそれ?」「難しそう…」と感じていました。でも、調べて、学んで、そして何より自分の子どもたちとの日々の生活の中で実践していくうちに、これが子どもの未来を左右する本当に大切な力だと確信するようになりました。
この記事では、私ミキゆんが抱いた「偏差値教育だけでは通用しない」という危機感をきっかけに、
- なぜ今、非認知能力がこれほどまでに必要なのか?
- 激変する社会で子どもが生き抜くために、どんな力が必要なのか?
- 非認知能力が将来の成功や幸福度にどう影響するのか?
といった疑問を、具体的な事例やデータ、私の実体験を交えながら徹底的に解説していきます。
「うちの子、将来大丈夫かな…」と漠然とした不安を抱えているあなたへ、子育ての新しい視点と、希望の光をお届けしますので、ぜひ最後まで読んで、子育てのヒントにしてくださいね。
目次
- ミキゆんが「偏差値教育だけでは古い」と感じた理由
- 激変する社会とは?なぜ今、従来の学力だけでは足りないのか
- 「生き抜く力」の正体とは?注目される「非認知能力」の全貌
- データが示す!非認知能力が高い子が「将来」どう生きるか
- ミキゆん家で実践!非認知能力教育で子どもが劇的に変わった体験談
- 偏差値だけじゃない!今日から家庭でできる「生き抜く力」の育み方
- まとめ:非認知能力は、激変する時代を生き抜く子どもへの最高の投資
ミキゆんが「偏差値教育だけでは古い」と感じた理由
私が子どもの頃、そして学生時代を過ごした20年ほど前は、まさに「偏差値至上主義」の時代でした。良い大学に入れば、良い会社に入ることができ、一生安泰だと言われていました。
だから、私自身も、長男が小学校に入学した時、ごく自然に「勉強を頑張って、良い成績を取り、良い学校に進んでほしい」と願っていました。宿題の丸つけ、通信教育の進捗管理、テストの点数チェック…。毎日、子どもの学力にばかり目が行き、時には「もっと頑張りなさい!」と叱咤激励することも少なくありませんでした。
長男は真面目な性格なので、言われたことはきちんとこなします。テストで良い点を取ってくると、私も内心ホッとしますし、長男も褒められるのが嬉しくて頑張っていたと思います。
でも、学年が上がるにつれて、長男に少しずつ変化が見られるようになりました。成績は悪くないのに、なんだか自分の意見をはっきり言えない。友達とのトラブルでも、どうすればいいか分からず、すぐに私に助けを求めてくることが増えたんです。
一方、幼稚園児の次男は、活発で好奇心旺盛。友達と遊ぶのは大好きですが、自分の意見が通らないとすぐに癇窚を起こしたり、友達のおもちゃを勝手に取ってしまったりすることも…。正直、協調性という面では、少し心配でした。
そんな二人の姿を見て、私は次第に漠然とした不安を抱くようになったんです。
「この子たちは、このままで本当に社会で、そして人生で、たくましく生きていけるのだろうか?」
いくら勉強ができても、自分で考えて行動する力がなければ? 困難にぶつかった時に立ち直る力がなければ? 人間関係をうまく築けなければ? はたして、彼らは「幸せな人生」を送ることができるのだろうか…。そして、親である私が、本当に彼らの未来をサポートできているのだろうか?
そんな時に、ニュースやネットで目にした「AI時代」「グローバル化」「VUCA」といったキーワード。そして、それらと密接に関わる「非認知能力」という言葉が、私の心に深く響いたのです。
これまでの「偏差値教育」だけでは、子どもたちが生きる未来には対応しきれないのではないか、という強い危機感を抱くようになりました。
激変する社会とは?なぜ今、従来の学力だけでは足りないのか
私が子どもの頃とは比べ物にならないほど、私たちの社会は、ものすごいスピードで変化しています。この変化の波は、これから大人になる子どもたちにとって、より一層大きくなることでしょう。
では、具体的にどんな変化が起きているのでしょうか?そして、なぜそれが、従来の「学力偏重教育」だけでは太刀打ちできない理由となるのでしょうか?
AI(人工知能)の進化がもたらす未来
私たちの生活に、AI(人工知能)がどんどん浸透してきていますよね。夫の会社でも、事務作業の一部がAIに代替されるようになったと聞いています。
AIは、膨大なデータを処理したり、複雑な計算をしたり、パターン認識を行うのは得意です。将来、子どもたちが就職する頃には、今人間が行っている多くの「定型的な仕事」がAIやロボットに取って代わられているかもしれません。
例えば、データ入力、翻訳、簡単なプログラミング、コールセンター業務…これらはすでにAIが人間の能力を超えつつある領域です。そうなると、私たち人間には何が残るのでしょうか?
それは、AIにはできない「人間らしい」能力です。具体的には、
- 創造性:ゼロから新しいアイデアや価値を生み出す力。
- 共感力:他人の感情を理解し、寄り添う力。
- 倫理観:何が正しく、何が間違っているかを判断する力。
- 複雑な人間関係を築く力:多様なバックグラウンドを持つ人々と協力し、信頼関係を築く力。
- リーダーシップ:人々を巻き込み、目標に向かって導く力。
これらはすべて、知識の量や偏差値では測れない、人間の「心の能力」、つまり「非認知能力」なんです。これからの社会で子どもたちが活躍するためには、AIと共存し、AIにはできない「人間ならではの価値」を発揮する力が不可欠となるでしょう。
知識を詰め込むだけの偏差値教育では、AIに取って代わられてしまう可能性が高い、と強く感じています。
グローバル化の加速と「多様性」の必要性
インターネットの普及により、世界はぐっと近くなりました。子どもたちが大人になる頃には、地球の裏側の情報も瞬時に手に入り、様々な国の人々と一緒に仕事をする機会も、今以上に当たり前になるでしょう。
そんなグローバル社会で活躍するためには、もちろん語学力も大切です。しかし、それ以上に求められるのが、多様な文化や価値観を理解し、受け入れ、異なる背景を持つ人々と協調して物事を進める力です。
これは、非認知能力でいう「共感力」「協調性」「柔軟な思考力」「コミュニケーション能力」に他なりません。異文化の人々との摩擦を乗り越え、建設的な関係を築いていくためには、高い非認知能力が求められるのです。
夫も、仕事で海外とのプロジェクトが増え、「言葉の壁以上に、文化の違いを理解し、相手の気持ちに寄り添うことが重要だと痛感する」と話しています。偏差値や学歴だけでは、グローバル社会の複雑な人間関係を乗り越えることは難しいでしょう。
正解のない時代を生き抜く「VUCA」の世界
現代社会は「VUCA(ブーカ)」の時代と呼ばれています。これは、
- Volatility(変動性):変化が激しく、予測が困難
- Uncertainty(不確実性):将来の予測が困難
- Complexity(複雑性):物事が多様に絡み合い、単純な原因では説明できない
- Ambiguity(曖昧性):不確実で不明瞭な状況
といった特徴を持つ時代を指します。つまり、「正解が一つではない」「答えのない問題」に常に直面する社会なのです。
これまでの偏差値教育は、「与えられた問題に、正解を見つける」ことに特化していました。しかし、VUCAの時代では、自分で問題を見つけ、自分で解決策を考え、自分で行動する力が不可欠です。教科書通りの答えや、過去の成功体験が通用しない場面が多々出てくるでしょう。
このような時代を生き抜くためには、「問題解決能力」「探求心」「適応能力」「レジリエンス(立ち直る力)」といった非認知能力が、従来の学力以上に重要になるのです。
「生き抜く力」の正体とは?注目される「非認知能力」の全貌
激変する社会を生き抜くために、従来の学力だけでは足りない。では、一体どんな力が必要なのでしょうか?
その答えこそが、「非認知能力」です。私がこの言葉に出会い、深く学ぶことで、子どもの将来への不安が希望へと変わっていきました。
認知能力(学力・IQ)と非認知能力の決定的な違い
非認知能力を理解する上で、まず「認知能力」との違いを明確にすることが大切です。
- 認知能力:
- 「測れる能力」です。学力テストの点数、IQテストの数値、資格の有無など、数値や資格で客観的に評価できる知的な能力を指します。
- 例:読み書き、計算、論理的思考力、記憶力、知識量、分析力など。
- これまでの日本の教育、つまり「偏差値教育」は、この認知能力(学力)の向上に重点が置かれてきました。
- 非認知能力:
- 「測りにくい能力」です。数値化したり、テストで明確な点数をつけたりするのが難しい、子どもの内面にある「心の力」「人間力」を指します。
- 例:自己肯定感、協調性、忍耐力、問題解決能力、コミュニケーション能力、好奇心、自制心、主体性、創造性など。
- 目には見えにくいけれど、子どもの学校生活、友達関係、そして将来の仕事や人生の幸福度に大きく影響すると言われています。
もちろん、認知能力(学力)も社会で生きていく上で非常に大切です。ですが、現代社会では、認知能力だけでは不十分で、非認知能力と認知能力がバランスよく育まれることが、子どもの真の成長には不可欠なんです。
非認知能力に含まれる具体的なスキル(EQ・GRITなど)
非認知能力には、実に多様なスキルが含まれます。その中でも特に重要で、注目されているのが「EQ」と「GRIT」です。
- EQ(心の知能指数):
- 自分の感情を理解し、適切に管理する力、そして他人の感情を理解し、共感する力を指します。人間関係を円滑に進める上で非常に重要な能力です。
- 例:自分のイライラを落ち着かせる、友達の悲しい気持ちに寄り添う、相手の気持ちを考えて言葉を選ぶなど。
- 高いEQは、良好な人間関係を築き、チームでの協働をスムーズにし、ストレス耐性を高めます。
- GRIT(やり抜く力):
- 目標に向かって、情熱と粘り強さを持って努力し続ける力を指します。困難にぶつかっても諦めずに、目標達成まで頑張り抜く精神力です。
- 例:難しい問題に時間をかけて取り組む、習い事が嫌になっても最後まで続ける、失敗しても何度も挑戦するなど。
- GRITが高い子どもは、学業成績の向上にもつながり、将来の成功にも大きく寄与すると言われています。
- その他の重要な非認知能力:
- 自己肯定感:自分を認め、信じる力。
- 問題解決能力:自分で考えて課題を解決する力。
- 協調性・社会性:周りと協力して物事を進める力。
- 好奇心・探求心:知りたい、学びたいという気持ち。
- 主体性・自律性:自分で考えて行動し、責任を持つ力。
- 創造性:新しいアイデアを生み出す力。
どうでしょうか?これらの力こそが、偏差値だけでは測れない「生き抜く力」の正体なんです。
OECDも推奨!世界が認める未来の教育の柱
非認知能力の重要性は、日本だけでなく世界中で注目されています。
経済協力開発機構(OECD)は、21世紀に子どもたちが生きていくために必要な能力として、知識や学力だけでなく、「社会情動的スキル(非認知能力)」の育成を強く推奨しています。
OECDは、非認知能力を「未来の成功に必要なスキル」と位置づけ、その育成が子どもの幸福度や社会経済的な成功に大きく貢献すると発表しています。実際に、OECD加盟国を中心に、多くの国々で非認知能力教育が導入され始めています。
世界の教育の潮流が「非認知能力」に向かっているのに、私たち日本の親がこの情報を知らないままでは、子どもたちが損をしてしまうかもしれませんよね。ミキゆんも、このOECDの提言を知って、「やっぱり非認知能力は必須なんだ!」と確信を深めました。
「偏差値だけ」の教育では、世界から取り残されてしまう時代が来ているのです。
データが示す!非認知能力が高い子が「将来」どう生きるか
「非認知能力が大切だっていうのは分かったけど、本当にそんなに子どもの将来に影響があるの?」「具体的に、どんな差が生まれるの?」
そう思いますよね。ここからは、非認知能力が子どもの将来にどれほど大きな影響を与えるのか、私が衝撃を受けた具体的なデータや研究結果を交えながらお話ししていきたいと思います。
きっと、その「差」に驚かれることでしょう。
生涯年収に数百万円の差!?経済的成功への影響
非認知能力と聞いて、「お金」と結びつくイメージは少ないかもしれません。しかし、驚くことに、非認知能力が高い人ほど、将来的に高い収入を得ているという研究結果が多数報告されています。
ノーベル経済学賞受賞者であるジェームズ・ヘックマン教授の研究では、幼児期の非認知能力教育が、将来の学歴向上や収入増加に大きく貢献することが示されています。例えば、就学前の非認知能力教育プログラムに参加した子どもたちは、成人後の年収が参加しなかった子どもたちに比べて、平均で数百万ドル(日本円で数億円相当)以上高いという驚くべきデータもあります。
これは、非認知能力が高いことで、仕事への意欲が高まったり、チームでの協働がスムーズになったり、困難な状況でも諦めずに努力し続けられたりすることで、結果的にキャリアアップや昇給につながるためと考えられています。GRIT(やり抜く力)の高さは、長期的なキャリア形成に非常に有利に働くでしょう。
夫の年収が約600万円の我が家にとって、この「生涯年収に数百万円以上の差」というデータは、まさに衝撃でした。学資保険だけでは不安を感じていましたが、非認知能力を育むことが、子どもたちの将来の「稼ぐ力」にも繋がるなら、こんなに心強いことはありません。
幸福度、自己肯定感、心の健康に直結する理由
お金だけが人生の全てではありませんよね。私たちが子どもに願うのは、何よりも「幸せに生きてほしい」ということではないでしょうか。
様々な研究で、非認知能力が高い人ほど、人生の幸福度や自己肯定感が高いことが明らかになっています。
- 自己肯定感が高い人:困難にぶつかっても「自分ならできる」と信じ、前向きに乗り越えることができます。ストレスに強く、精神的な安定を保ちやすいため、結果として幸福を感じやすい傾向があります。
- 共感力や社会性が高い人:良好な人間関係を築きやすく、孤立しにくい傾向にあるため、社会的なつながりの中で幸福感を得やすいと言えるでしょう。
ある大規模な調査では、幼少期に非認知能力が育まれた子どもたちは、成人後に、自身の人生に対する満足度が高く、うつ病のリスクが低いことが示されています。テストの点数では測れない「心の豊かさ」こそが、幸福な人生を送る上で不可欠だということが、データによって裏付けられているのです。
私の長男が感じていた「覇気のなさ」や、次男の「感情のコントロールが苦手」という課題も、まさに非認知能力、特に自己肯定感やEQの不足が原因だったのかもしれません。子どもが心の底から「楽しい!」「幸せ!」と感じられる人生を送るために、非認知能力は欠かせない要素なのです。
問題解決能力、ストレス耐性、挫折からの回復力
VUCAの時代では、予測不可能な変化が多く、困難に直面することも少なくありません。そんな時に、「自分で考え、解決する力」、そして「挫折から立ち直る力」が非常に重要になります。
非認知能力の中でも、特に「問題解決能力」や「レジリエンス(立ち直る力)」が高い子どもは、
- 新しい課題に直面した際に、より多くの解決策を考え出す
- 試行錯誤を繰り返し、粘り強く取り組む
- 失敗を恐れず、積極的に行動する
- ストレスを感じた時に、自分なりの対処法を見つけ、乗り越える
といった傾向が強いことが示されています。一方、非認知能力が低い子どもは、すぐに諦めてしまったり、誰かに助けを求めたり、ストレスを抱え込んでしまったりする傾向が強いとされています。
私の長男が以前感じていた「覇気のなさ」も、もしかしたら問題解決能力やレジリエンスの不足から来ていたのかもしれません。非認知能力を育むことで、子どもたちはどんな逆境にも負けない、「心の強さ」を身につけていくことができるのです。
良好な人間関係、社会貢献、リーダーシップへの影響
学校生活、そして社会に出てから、子どもたちが多くの時間を過ごすのは「人」との関わりの中です。良好な人間関係は、私たちの幸福感に直結します。
非認知能力の中でも、協調性、共感力、コミュニケーション能力といった社会情動的スキルは、人間関係の質に大きく影響します。
ある研究では、幼少期に高い社会性を持つ子どもは、
- 学校でいじめに遭うリスクが低い
- 成人後も友人関係が良好である
- 職場でのチームワークを円滑に進めることができる
- リーダーシップを発揮する機会が多い
- ボランティア活動など社会貢献への意欲が高い
といったポジティブな結果が報告されています。他者の気持ちを理解し、自分の意見を適切に伝え、協力して物事を進める力は、どの分野でも必要とされる普遍的な能力です。
次男の協調性に悩んでいた私にとって、このデータは「なるほど!」と深く納得できるものでした。どんなに勉強ができても、周りと協力できない、共感できないとなると、孤立してしまう可能性があります。非認知能力は、子どもたちが豊かな人間関係を築き、社会の一員として活躍するための土台となるのです。
学力向上にも寄与!非認知能力がもたらす相乗効果
「非認知能力ばかりに注力したら、学力が落ちるんじゃないの?」
そんな心配をされる方もいるかもしれませんね。でも、ご安心ください。実は、非認知能力は、学力の向上にも良い影響を与えることが、多くの研究で示されているんです。
例えば、GRIT(やり抜く力)が高い子どもは、
- 難しい問題に直面しても諦めずに粘り強く考えることができる
- 宿題や課題に自主的に取り組むことができる
- 失敗から学び、次に活かすことができる
ため、結果として学業成績が伸びる傾向にあります。また、自己調整能力が高い子どもは、集中して学習に取り組むことができるため、効率的に知識を吸収できます。
これは、非認知能力が「学習に向かう力」「学び続ける力」を育むためです。単に知識を詰め込むだけでなく、自ら学ぶ意欲や姿勢が身につくことで、結果的に学業成績も向上するという、素晴らしい相乗効果が期待できるのです。
私の長男が、サッカーで「粘り強くボールを追う」経験を通じて、学校の勉強にも前向きに取り組むようになったのも、まさに非認知能力が学力に良い影響を与えた一例だと感じています。
ミキゆん家で実践!非認知能力教育で子どもが劇的に変わった体験談
ここまで読んでくださったあなたは、きっと非認知能力の重要性を強く感じているはずです。「でも、本当にうちの子も変わるの?」そんな風に思うかもしれませんね。
大丈夫です!私ミキゆんが、実際に非認知能力を意識して子どもたちと接するようになってから、驚くほど良い変化があったんです。ここでは、その具体的なエピソードをご紹介します。
長男(小3):サッカーで「諦めない心」と「チームで協力する力」を育む
小学3年生の長男は、サッカークラブに通っています。以前の彼は、練習中に少しでもミスをすると、すぐに「もうやだ!」とボールを蹴り出したり、チームメイトとの連携がうまくいかないと、しょんぼりしてしまったりすることがよくありました。
私が非認知能力、特に「GRIT(やり抜く力)」と「協調性」を意識し始めてから、長男への声かけを大きく変えました。試合で負けて悔しい思いをしても、「点数じゃなくて、最後まで諦めずにボールを追いかけた姿が、ママは一番かっこよかったよ」と、結果よりも努力のプロセスや粘り強さを褒めるようにしたんです。
また、チームメイトと協力できた場面では、「〇〇くんとパスが繋がって、すごく良いプレーだったね!みんなで力を合わせるのが上手だね!」と、チームワークを具体的に褒めるようにしました。
すると、長男は少しずつ変わっていきました。練習中に失敗しても、「よし、もう一回!」と自ら挑戦するようになり、試合でも、以前ならすぐに諦めていた場面で、最後までボールを追いかける粘り強さを見せるように。チームメイトとのアイコンタクトも増え、自分から声を出す場面も増えていきました。
先日も、試合で大敗し、みんなが下を向いている中で、長男は「次はもっと声出して、パス回しを意識しようよ!」と、自らチームを鼓舞するような発言をしていたんです。彼の自己肯定感とGRIT、そしてリーダーシップが確実に育っていることを実感し、胸が熱くなりました。
次男(幼稚園児):絵本と遊びで「感情を伝える力」と「共感力」が芽生えた
幼稚園児の次男は、元気いっぱいで好奇心旺盛な反面、自分の思い通りにならないとすぐに感情的になってしまうのが悩みでした。友達に手が出てしまうこともあり、私もどう接すればいいか悩んでいました。
そこで意識したのは、「EQ(心の知能指数)」と「共感力」を育むことです。
例えば、次男が友達と喧嘩をしてしまった時。以前ならすぐに「ダメでしょ!」と叱っていましたが、非認知能力を意識してからは、「どうして叩いちゃったの?」「〇〇くんは今、どんな気持ちだったと思う?」と、まず次男の気持ちを聞き、次に相手の気持ちを想像させる問いかけをするようにしました。
最初はうまく答えられなくても、根気強く続けるうちに、「〇〇くんが悲しい顔してたから、僕も悲しくなった」と、相手への共感が芽生える言葉が出てくるようになったんです。
また、毎晩の絵本の読み聞かせの時間も、非認知能力を育む絶好の機会と捉えました。物語の登場人物の気持ちについて「この子、今どんな気持ちだと思う?」「もし自分がこの子だったらどうする?」と問いかける時間を増やしました。すると、次男は物語の世界に感情移入し、登場人物の喜怒哀楽に共感し、時には涙を流すことも。
最近では、友達と何か意見が食い違っても、すぐに手が出ることはなくなり、「ねぇ、〇〇くん、それはやめてほしいな。僕、悲しいんだ」と、自分の気持ちを言葉で伝えられるようになりました。これは、次男の感情コントロール能力と共感力が大きく育った証だと実感しています。
夫婦関係や家計管理にも波及!家族全体の幸福度がUP
非認知能力教育を意識し始めたのは子どもたちのためでしたが、実は私たち夫婦の関係、ひいては家計管理にも良い影響がありました。
私が非認知能力の重要性を夫に熱弁するうちに、夫も興味を持つようになり、子どもたちへの接し方が少しずつ変わっていきました。以前は、「早く宿題をしろ!」と一方的に命令することが多かったのですが、今では「宿題、どこまで進んだ?何か困っていることはない?」と、子どもの自主性を尊重し、問題解決を促すような声かけが増えたんです。
また、家計管理においても、非認知能力でいう「計画性」や「自己調整能力」が役立っています。毎月の予算を立て、計画的に貯蓄に回すためには、目の前の誘惑に打ち勝つ「自制心」が必要です。夫婦で目標を共有し、協力して家計を管理する姿勢は、まさに非認知能力を高め合っている証拠だと感じています。
家族みんなで非認知能力を意識するようになってから、家の中の雰囲気も明るくなり、以前よりも笑顔が増えました。非認知能力は、子どもだけでなく、家族全体の幸福度を高めてくれる力なのだと、日々実感しています。
偏差値だけじゃない!今日から家庭でできる「生き抜く力」の育み方
ミキゆん家の変化を読んで、「うちの子にも非認知能力を育んであげたい!」そう思っていただけたら、本当に嬉しいです。
でも、「特別なことをしなくちゃいけないの?」「お金がかかるの?」と心配する必要はありません。非認知能力は、日々の暮らしの中での、ちょっとした親子の関わり方一つで、大きく育むことができるんです。
私も、家計を預かる主婦として、無理なく、そしてお金をかけずにできることを工夫しています。今日からぜひ試してほしいことをいくつかご紹介しますね。
「結果」ではなく「プロセス」を褒める習慣
子どもを褒める時、私たちはつい「テストで100点取ってすごいね!」「一番になってすごい!」と、結果を褒めてしまいがちです。
もちろん、結果を褒めることも大切ですが、非認知能力を育むためには、「プロセス」や「努力」を具体的に褒めることが非常に効果的です。これが、子どもの自己肯定感やGRITを育む重要なポイントです。
- 「この問題、難しかったのに、最後まで諦めずに考えたのがすごいね!粘り強くなったね!」
- 「お部屋の片付け、どこからやろうか自分で考えて、最後までやり遂げたね。計画性があるね!」
- 「お友達が困っている時に、すぐに『大丈夫?』って声をかけてあげたんだね。優しい気持ちが育っているね!」
このように具体的に褒めることで、子どもは「自分は努力すればできる」「失敗しても次がある」「自分は人の役に立つことができる」と感じ、内発的な動機付けが高まります。
失敗を恐れず「やってみよう」を応援する声かけ
子どもが何か新しいことに挑戦しようとした時、親としては危険や失敗を避けてほしいと思って、ついつい「危ないからやめなさい」「失敗したらどうするの」と言ってしまいがちですよね。
でも、失敗は最高の学びの機会です。非認知能力を育むためには、「失敗しても大丈夫」「まずはやってみよう」というメッセージを常に子どもに伝え、チャレンジを応援する環境を作ってあげることが大切です。
例えば、子どもが難しい工作に挑戦してうまくいかなくても、「よく頑張ったね!」「次にどうしたらもっと良くなるか、一緒に考えてみようか?」と、前向きな姿勢で寄り添いましょう。転んでも立ち上がる「レジリエンス(立ち直る力)」は、このような経験を通じて育まれていきます。
お手伝いは最高の教育!自律性を育む場に
ミキゆん家では、子どもたちに積極的に家のお手伝いをさせています。洗濯物を畳む、食器を運ぶ、自分の部屋を片付ける…どんな小さなことでも構いません。
お手伝いを通じて、子どもは「自分も家族の一員として役に立っている」という貢献感を持ち、自己肯定感を高めます。また、「どうすれば効率よくできるかな?」「いつまでに終わらせよう?」と考えたりする中で、問題解決能力や計画性、そして自律性・責任感も自然と育まれていきます。
最初は時間がかかったり、完璧にできなかったりしても、温かく見守り、感謝の気持ちを伝えることが、子どものやる気を引き出す秘訣です。
子どもの「なんで?」を一緒に深掘りする時間
子どもは無限の「なぜ?」を持っています。「なんで雨が降るの?」「どうして鳥は空を飛べるの?」。忙しい時につい「後でね」と流してしまいがちですが、これこそ非認知能力を育む絶好のチャンスです。
子どもの「なぜ?」に真摯に耳を傾け、一緒に考え、調べようとする姿勢を見せることで、子どもの「好奇心」や「探求心」を刺激し、「思考力」を育むことができます。
すぐに答えを教えるのではなく、「〇〇ちゃんはどう思う?」「図鑑で調べてみようか?」「インターネットで見てみようか?」と、考えるプロセスを大切にしましょう。一緒に図書館に行ったり、科学館を訪れたりするのも、素晴らしい学びの機会になります。
遊びの中に潜む「非認知能力の種」を見つけよう
子どもにとって、遊びは最高の学びの場です。特別な知育玩具や高額な習い事がなくても、日々の遊びの中に、非認知能力を育むヒントが隠されています。
- ごっこ遊び:お店屋さんごっこ、お医者さんごっこなど。役割を演じることで共感力、コミュニケーション能力、表現力、想像力を養います。
- ブロックや積み木遊び:自由に形を作る中で、創造性、空間認識能力、問題解決能力が育まれます。「どうすれば崩れないかな?」と考えることが思考力に繋がります。
- ボードゲームやカードゲーム:ルールを理解し、戦略を立てて遊ぶことで、戦略的思考力、問題解決能力、感情コントロール能力が養われます。負けても悔しさを乗り越える経験も大切です。
- 鬼ごっこや外遊び:友達との駆け引きやルールを守る中で、協調性、社会性、体力、そして困難を乗り越える力を育みます。
私自身も、子どもたちが遊びに夢中になっている時に、どんな非認知能力が育まれているかを意識するようになりました。例えば、次男がごっこ遊びをしている時に、「お友達の気持ちになって考えてみようか?」と声をかけることで、共感力を引き出すヒントを与えています。
習い事だけでなく、日々の遊びの中に、非認知能力を育むヒントが隠されていることを知っておきましょう。
習い事選びも「非認知能力」の視点から
もし習い事を考えているなら、学力向上だけでなく、非認知能力を育む視点で選んでみるのもおすすめです。
- スポーツ系の習い事(サッカー、バスケなど):チームスポーツは、協調性、リーダーシップ、GRIT(やり抜く力)を育みます。試合での悔しさや喜びを通じて、感情のコントロールも学べます。
- 音楽・アート系の習い事(リトミック、絵画、ダンスなど):表現力、創造性、集中力を養います。次男のリトミックも、この点で大きく貢献してくれました。
- 体験型学習(キャンプ、自然体験、ロボット教室など):教室を飛び出し、五感を使って学ぶことで、問題解決能力、探求心、協働性を育む良い機会になります。
もちろん、子どもが「好き!」と感じる気持ちが一番大切です。無理強いせず、子どもが楽しみながら非認知能力を伸ばせる環境を選んであげてくださいね。
まとめ:非認知能力は、激変する時代を生き抜く子どもへの最高の投資
長々と語ってしまいましたが、私ミキゆんが「偏差値教育だけでは通用しない時代が来た」という危機感を抱き、非認知能力の重要性に気づいてから、子育てが本当に楽に、そして楽しくなりました。
以前は、テストの点数に一喜一憂し、子どもを叱ってばかりいたこともあります。でも、今は、子どもたちが困難にぶつかっても、粘り強く考えたり、友達と協力したりする姿を見るたびに、心から「よく頑張っているな」「この子たちは大丈夫」と思えるようになりました。
非認知能力は、学力のように目には見えにくい力です。だからこそ、親が意識して、日々の生活の中で育んでいく必要があります。そして、その努力は、必ず子どもたちの未来に素晴らしい結果をもたらします。
AIが進化し、グローバル化が進む激変する現代において、子どもたちが自らの力で幸せな人生を切り拓いていくためには、学力だけでは不十分です。
「非認知能力」という心の筋肉を鍛えることで、子どもたちはどんな困難にも立ち向かい、どんな環境でも適応し、自分らしく輝くことができるはずです。それは、きっと、子どもへの最高の贈り物になるでしょう。
今日から、あなたもぜひ、お子さんの非認知能力に目を向けてみませんか?
私ミキゆんも、これからも子どもたちの非認知能力を育むために、色々なことを学び、実践し、このブログで皆さんとシェアしていきたいと思っています。一緒に、子どもたちの「生きる力」を育んでいきましょうね!
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
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